作品

切なさの中に笑い、涙の後にエロを描くBL漫画家。山田ユギはどんな作家?

山田ユギさんは、20年以上も第一線で活躍されている大ベテランのBL漫画家さんです。病気でお休みしていた時期がありましたが、良くなられたようで、最近ではバリバリと新作を描かれていて、ファンとしては嬉しい限りです。

受けは「ツンデレ」が多く、攻めは「あまあま」で「デレデレ」ですね。話の内容は、以前は笑いありという感じでしたが、最近では「切ない」「泣かせる」話が多いようです。

山田ユギとは?BL作家

山田ユギさんは、山田ユギさんは、札幌出身のBL漫画家です。デビュー前は高口里純さんのアシスタントをしていました。

デビュー当時は、『山田靫』というペンネームでしたが、読み方が難しく「山田ユギ」としたそうです。私も、古本屋で『山田靫』名義の本を見つけてびっくりしたことがありました。

山田ユギのおすすめの連載作品5つを紹介!

山田ユギさんは、今まで沢山の漫画を描いているので、どれを選べといわれると難しいのですが、特に大好きな作品を5つ選んでみました。おすすめの連載作品5つを紹介します。

    ①『最後のドアを閉めろ!』
    ②『 開いているドアから失礼しますよ』
    ③『誰にも愛されない』
    ④『この恋は運命じゃない』
    ⑤『一生続けなれない仕事』

①『最後のドアを閉めろ!』

山田ユギさんと言ったら、この作品を抜きには語れないでしょう。大好きな作品です。

攻めの本田も受けの永井の二人ともノンケであり、その出会いは、本田の元カノと永井の可愛がっている後輩の結婚式の後。永井はノンケではあるが、可愛い後輩の斎藤の結婚が悲しくて飲んだくれて号泣したのを本田に慰めてもらったことから始まった関係です。

その後、お互いが気になっていき、そこから徐々に惹かれあっていくという話です。二人の関係を複雑にかき回す斎藤。元カノや斎藤たちに翻弄され、男に惹かれていくという葛藤、そういう諸々のことを飛び越えて、結ばれる二人。その後の二人のHがとてもエロい。本当にエロいんです。ユギさんのHシーンは、行為自体よりも、顔の表情がエロいんです。

②『開いているドアから失礼しますよ』

こちらは、『最後のドアを閉めろ!』に登場する本田さんのお兄さん、長男正一と次男俊二の二人のお話です。再会愛です。受けの本田長男がすごいツンデレ。山田ユギさんの描く受けは「ツンデレ」多いです。

長男だけ血がつながっていない。いくら血がつながっていないからといって、兄弟でそれも男同士で、身体の関係になってしったことに罪悪感があり、正一は俊二のことを手放すしかなかった十年前。

離れていた十年があったからこそ、今度は離したくない、離れたくない。兄弟で恋愛関係になってしまうという、なんともシリアスな内容なのに、ところどころにユーモアをちりばめて、クスっと笑いがもれてしまいながら、次の瞬間、ドキリとさせられる、その絶妙のタイミングといったらありません。

それにしても、最後にツンデレな長男が、今度は手放したくないと弟の名前を呼ぶところ涙が出てきます。

③『誰にも愛されない』

『誰にも愛されない』は 、新装版だと上下巻があるのですが、初版のものは、1冊で完結しています。攻めの飯島と受けの日下の話が前半で、攻めの長谷川と受けの上野の話が後半です。

新装版はこの二つの話が『上』『下』となっています。誰にも愛されない、なんて寂しい題名でしょう。基本的にシリアスな話です。それなのに題名通りに暗い話にならないのは、やはりそこかしこにユギさんのユーモアがあふれているからです。

シリアスな話の中にユーモアを挟むことで、暗い部分が緩和されています。その絶妙なバランスは、ユギさんならではだと思います。

④『この恋は運命じゃない』

『この恋は運命じゃない』は上記の3冊に比べると新しく出版された本です。

山田ユギさんの描く男の人って、本当に色っぽいのですが、この本に出てくる男の人、すべてが色っぽい。皆、かっこよくて、皆、素敵。脇なのに、なんでこんなに色っぽいの!カッコいいいの!と叫びだしてしまいたくなります。

町の印刷屋さんの瀬戸とそこに出入りするデザイナーの塚本の話です。働く男の話で、切磋琢磨しながら、いつの間には惹かれあっていた、ちょっと大人の話です。

今回は塚本がメガネのツンデレ美人さんだったので、てっきり塚本が受けかと思っていたら、まさかの瀬戸が受けでした。
がらっぱちで普通の男っていう感じの瀬戸なのに、塚本に抱かれている時の表情がすごく可愛いのです。いつもの山田ユギさんとは一味違う受けと攻めは、かなり楽しめました。
余談ですが、経営者のおじいちゃんがとても素敵です。普段は可愛いいのに、ある場面では、すごく色気があります。実はゲイで、長年想いあっている人がいるという設定も萌えます。

⑤『一生続けなれない仕事』

最後に何を入れるか、すごく迷いましたが、やはりこれを入れるべきでしょう。

新人弁護士の早坂、その憧れの弁護士である三上。三上と共同経営者の片山の三人の主人公に、亡くなった元カレやセフレなどが絡んで、過去の事件も絡みに絡み合って切ない話になっています。

山田ユギさんの話は昔から「切ない」話も多いのですが、そこにユーモアを交えていたりしていた作品がほとんどでした。この話はそういうユーモアなども抑えられて、大人のしっとりとした恋愛を描いています。

日常の些細な1ページにほろりとしてしまいます。ユギさんはこの話を描いている時に、ご病気で一時中断しています。完結までにかなりの年月がかかっていますが、本当に完結してよかった。心からそう思える本です。

山田ユギのTwitterアカウントはどれ?

山田ユギさんはTwitterのアカウントを二つ持っています。

こちらはお仕事情報のお知らせツイートです。
この仕事情報のお知らせには、連載中の作品の話や、CD化された作品などのお知らせが載っています。

もう一つは日常の出来事をツイートしています。

ユギさんの飼っている猫の画像が多いのですが、この猫も美人さんです。イラストなども多く、このイラストを見ているだけでも楽しめます。

山田ユギの公式ホームページは?

山田ユギさんは、公式ホームページはないようです。

最新情報をチェックしたいときは、Twitterを確認しましょう。

私が思う山田ユギさんの魅力とは!

山田ユギさんの魅力は、なんといってもシリアスとユーモアとエロのバランスが抜群だということです。しっかしとした内容があって、それもシリアスな内容が多いのに、その中にクスっとしてしまうようなユーモアがちりばめられていて、そこにエロも加わります。
笑わせる場面を入れることによって、シリアスな場面が緩和されて、次のエロな場面が生きてきます。そして肝心のエロも、またそそります。崩し過ぎず、重くなりすぎないようなストーリーとエロの匙加減が抜群です。
そのセンスは、BL漫画家の中でユギさんの右に出る人はいないと思います。このように山田ユギさんは、ストーリー、ユーモア、エロの三拍子そろったBL作家さんです。

まとめ:「切なく」て、でも笑いがあって、「エロチック」の三拍子そろった山田ユギさんの作品をぜひ読んで下さい。

山田ユギさんの作品は、会社員に代表されるようなスーツを着たお仕事の話が多いです。「スーツ」や「メガネ」そして受けは「ツンデレ」です。攻めは「男前」で「奔放」だけど、「あまあま」「エロエロ」でBLの大好物のてんこ盛りです。
ギャクにクスリと笑い、せつない話にジーンとさせられます。どの作品も読んだ後に、満足感がかなりあると思います。
また最近では、昔の粗削りな絵柄から色っぽいきれいな絵柄になった上に、ストーリーも円熟度を増していて、これからの作品も期待大だと思われます。山田ユギさんをまだ読んだことのない方は、ぜひとも読んでいただきたい作家さんです。