不良少年時代、親身になって助けてくれた警察官の誠治に影響を受け、同じく警察官になった晋。警察官をやめて実家の商店を継いだ誠治と再会した晋は、誠治の「男に乗り換えよっかなァ」の発言を聞きそのまま告白してしまい……。
30歳現役警察官✕39歳元警察官(現タジマ商店店主)の日常BL『僕のおまわりさん』をご紹介します。
『僕のおまわりさん』とは?ストーリーや作者
『僕のおまわりさん』は、にやまさんによるBLコミックです。2017年にバンブーコミックス momentより刊行しました。
不良少年だった晋は、親身になって助けてくれた警察官の誠治に影響を受け自分も警察官に。赴任先で再会した誠治は警察官をやめており、実家のタジマ商店を継ぎ一人で暮らしていた。ある日、誠治の「男に乗り換えよっかなァ」の発言に、晋は想いを告白してしまう。
作者のにやまさんは『無邪気なわんこと猫かぶり』が初コミックスで、『僕のおまわりさん』はそのスピンオフ作品です。表情や体格などをリアルに描き分ける高い画力と、日常のできごとにギャグを織り込んだあたたかなストーリーに定評がある作家さんです。
『僕のおまわりさん』の魅力
『僕のおまわりさん』の魅力は、男二人が織りなす日常と、その中で起こる些細な出来事が恋によって非日常になるドキドキにあると思います。
30歳の晋は、出会った頃から一途に誠治を思い続けてきた真っ直ぐな男。一方の誠治は39歳で、警察官をやめた後は実家のタジマ商店を継ぎ、商工会の手伝いなどをしながら町に溶け込み暮らしています。
家で触れ合おうとしたら、猫が勝手にテレビを付けて二人で飛び上がってしまったり、畳の部屋で昼寝をしていて寝顔を眺めてしまったり。そんな些細なできごとが、お互いを意識してからはぐっと特別になってゆく。
日常の中にあふれる、甘酸っぱいできごとをたくさん描写している作品だと思います。ぜひそこに注目して読んでみてください!
私が『僕のおまわりさん』を読んだ感想5つ
私が『僕のおまわりさん』を読んでオススメしたいと思ったポイントを5つご紹介します。
①10年以上も片想いをしている一途な晋がかっこよくてカワイイ
仲本晋(なかもとしん)は交番勤務の現役警察官。身長190cm、がっしりした体つきで寡黙な30歳です。タジマ商店の店主である田島誠治(たじませいじ)に10年来の片想いをしています。
というのも、晋はかつて不良少年で、喧嘩をしたり未成年ながらタバコを吸ったりとやりたい放題でした。そのとき出会った警察官がかつての誠治で、彼の適当ながらも親身になって晋に寄り添ってくれた姿に憧れを持っています。
晋が警察官になった理由は、喧嘩に巻き込まれた晋を庇って負傷した誠治を見て、今度は自分が守りたいと思ったから。学生時代に抱いたその想いをずっと持っている晋の一途さは、30歳になっても変わることがなく、誠治の何気ない一言に決壊してしまいます。
「男に乗り換えよっかなァ」という誠治のぼやきに、抑えがきかなくなってしまった晋の告白シーンにぜひドキドキしてください!
②もうすぐ四十路な誠治のおおらかさとテキトーさもカワイイ……
田島誠治(たじませいじ)はタジマ商店の店主で39歳(独身)。ヒゲもすね毛もあるまさにオジサンといった風体ですが、晋の10年来の想い人です。晋の告白に対し少し悩むものの、晋の一途な想いを見込んで交際をオーケーします。
男同士の付き合いも、もちろん”受け”になることも初めての付き合いはドキドキの連続。誠治も決して小柄ではないはずですが、190cmがっちり体型の晋に伸し掛かられてキスされれば、びくともしなくてびっくりしてしまいます。
晋とのセックスも、なんとなく気恥ずかしいのと、緊張しているのをきちんと口に出し、決して晋を不安にさせたいわけではないことを伝えます。最初のセックスは中断されるのですが……その時の二人のやりとりが笑ってしまうくらいかわいいので、ぜひ読んでください!
③三十路と(もうすぐ)四十路のおじさん2人の日常生活
恋人同士らしく、二人で地元の夏祭りに行くことになるお話も。しかし誠治は商工会の仕事で見回り担当としての参加です。そのむちっとした浴衣姿に晋がひそかにドキドキしている姿がちょっぴりカワイイ。
休憩時間に買ったたこ焼きを持って人気の少ないベンチに落ち着いた二人は、そのままキスをはじめてしまいます。そのまま盛り上がり、耳元で「抱きたい」と囁く晋に、真っ赤になって「うち帰るぞ」と告げる誠治。それはつまり……?
しかし一筋縄ではいかないのがこの二人で、帰りに寄ったコンビニでなんと強盗に遭遇。二人で協力して確保しようとするも、誠治が犯人に瓶で殴られそうになり……。二人の絆が一層深まるシーンをぜひ堪能してください。
④エッチの最中も冗談を言い合ってしまう雰囲気がステキ
この二人は誠治の性格もあってか、黙っていることでお互いに不安を抱え込んでしまうようなことはなく、気持ちを言ったり、聞いたりします。大人同士の落ち着いた関係だからこそ作れる雰囲気だと思いますが、読んでいてギスギスしたストレスがないのもポイントです。
セックスでも、軽口を叩きあって緊張しあった雰囲気を解す二人の姿が、素敵でもあり、笑えるポイントでもあります。特に誠治は晋の一物を「鈍器」と呼んでびびっているので、何度も「俺の尻が割れないように……(めっちゃ慣らして)」と言っているのが笑えます。
晋と誠治の体格差や年齢による違いが描き分けられているのも、よりリアルに感じられてドキドキします。繋がってからもなんとなくふざけてしまう二人の、気恥ずかしいながらも確かに愛し合っているのを感じられる描写を楽しんでください!
⑤ドラマCDは二人ともやさしい低音ボイスでまさに理想です!
『僕のおまわりさん』はドラマCD化もされており、誠治を新垣樽助さん、晋を古川慎さんが演じています。
誠治の飄々としていながらも、確かに年上であることを感じさせる落ち着きが声から感じられてぴったり。体格の良い晋からはまさにこういう低音がしそう!と思わせる声で、誠治への想いを語られるシーンもたまりません。
エッチシーンの、二人の緊張の鼓動が伝わってきそうなセリフのやりとりもオススメ。原作が気に入った方はぜひ、ドラマCDも聴いてみてください!
『僕のおまわりさん』が読める電子書籍サービスは?
Kindle
イーブックジャパン
ブックライブ
紀伊國屋書店
リーダーストア
まとめ:30歳現役警察官✕39歳元警察官、大人の初々しいお付き合いがカワイイ『僕のおまわりさん』
『僕のおまわりさん』はにやまさんによるBLコミックです。不良少年だったころに助けてくれた警察官の誠治に対し、今度は自分が守りたいと思い警察官になった晋。しかし晋が警察官になったころ誠治は警官をやめており、実家の商店を継いでいた。
いつまでも独り身の誠治がもう男に乗り換えようかとぼやいたところで、晋の10年来の片想いが炸裂。晴れて付き合うことになった二人の、軽口を叩き合いながらも一緒に暮らしていく、おだやかな大人のラブコメディです。
作者のにやまさんは本当に画力が高く、二人の体格差(誠治はちょっとお腹が出てきてるのもチャームポイント!)の描き分けもリアルでドキドキします。思わずくすりと笑ってしまうようなあたたかいラブコメBLが読みたい時はぜひ『僕のおまわりさん』をどうぞ!
